Airnow Data News 2021

アプリ市場データのエアナウデータ2021年のニュースを当ページでお届けします。

Airnowが米国MightySignalを買収、
モバイルアプリ製品スイートを拡大

2021年7月12日

MightySignalは、毎年10億のモバイルソフトウェア開発キット(SDK)のインストールと数百万のモバイル広告を追跡しています。
MightySignalは、アプリに実装されているSDKデータを抽出しそのデータを位提供しています。この独自のSDK検出テクノロジーは、2020年2月にビジネスが買収したAppMonstaのアプリストアデータスクレイピング機能が利用されていて、Airnowのアプリデータにおける成長目標に完全に適合しています。 

[ニュースリリース原文]
Airnow Acquires MightySignal in Multi-Million Dollar Deal

The British-based mobile app management firm, Airnow, which provides global solutions to help publishers scale their apps, has acquired mobile app and SDK intelligence provider, MightySignal, in a multi-million dollar deal.

The US-based intelligence firm and its six mobile data experts will continue to be headed-up by the business’s long-standing CEO, Ryan Buckley.

This is the most recent in a series of significant acquisitions for Airnow, which has, in the past five years, purchased Priori Data, Airpush and Abilott in its goal to become a single platform for the app economy.

Adding MightySignal, which tracks a billion mobile SDK installations and millions of mobile ads every year, to its growing portfolio of solutions will further strengthen Airnow’s data capabilities in the SDK and ad intelligence space. This will allow its global client base of publishers, marketers and brands to gain a competitive advantage through the firm’s unique suite of SDK installation, app store ranking and ad intelligence tools across four million mobile apps. As such, both companies stand to gain from the breadth and depth of industry data available through each other's technology.

James Eggleston, co-founder and COO at Airnow, comments: “We’re delighted to welcome Ryan and his fantastic team of highly skilled specialists to the Airnow family. Our business exists to benefit developers at every stage of their journey, and as the mobile app industry continues to grow at a tremendous rate, the addition of MightySignal and its unique benefits will only serve to power our customers’ capabilities.

“MightySignal offers a primary source of SDK intelligence, with the firm extracting data without reliance on third parties. This proprietary SDK detection technology, combined with the app store data scraping capabilities from AppMonsta, which the business acquired in February 2020, is a perfect fit with Airnow’s growth goals.”

MightySignal’s CEO, Ryan Buckley, adds: “We're excited to have finally found a partner who believes in the importance of accurate mobile intelligence as much as we do. MightySignal entered the mobile data market as a leader in SDK intelligence and we recognised that to best serve our customers, we needed to offer more detailed app and publisher data. Under the Airnow Group, we can finally fulfill that vision.”
MightySignal's proprietary SDK and app intelligence combined with Airnow's robust mobile market insights will allow for the delivery of incredibly comprehensive data across the mobile app ecosystem. This, in turn, will create value for digital marketers, B2B sales teams, financial investors, academic researchers and anyone else who has a vested interest in mobile market data.
Buckley shares his plans: “Initially, I plan to integrate my team into Airnow and ensure that we continue to serve our current customer base with the same high standards. It's important to us and our customers that our SDK intelligence data feeds are not disrupted, and we're committed to doing just that.

“Longer term, I look forward to contributing to new product builds, sharing our extensive app and SDK data knowledge with the Airnow team, introducing our existing customers to a broader feature set and extending our potential marketing reach to new demographics. Airnow's vision is perfectly aligned with our own, and we have a great opportunity to work together to become a true market leader. It's an exciting place to be.”
Airnow, which was created to deliver a unified solution for app publishers worldwide, has exceeded expectations since its launch in 2016. In 2020, it experienced a $33m turnover, up 300%+ on the previous year, with a series of further acquisitions planned over the next 18 months.

Earlier this year, the firm embarked on a major branding exercise to demonstrate how its growing portfolio of services work harmoniously as part of an overarching single business that helps global publishers to understand their competition, acquire users, increase revenue and maximise security in a single place.

Fundamentally, the business’s goal is to bring clarity and simplicity to the market, and has exciting plans to further bring its services together to create new opportunities for its audience over the next year.


Ends

www.airnow.com
www.mightysignal.com 

「Robinhood」など仮想通貨・投資管理アプリが過熱中
米国ファイナンスの今週ランキング

2021年6月16日

米国では本年に入って2回、バイデン政権による合計2,000ドルの直接給付金が、小切手として国民へ送付されました。また、例えばニューヨーク市では、既に人口の6〜7割が新型コロナワクチンを接種済みと言われ、社会や経済に明るい兆しが見えています。そんな中、米国の人々は過熱気味に投資やビジネスへ個人資産を投じ始めています。

「ヨーロー(YOLO)」と言うネット用語をご存知でしょうか?「You Only Live Once(人生は一度っきり)」の略語であり、一時、20代や30代の米国人の間で流行した格言です。ファイナンス業界においては、貯蓄の全てを投げ売ってでも大勝負に挑む、若年層の「ネット個人投資家」を表します。

今、米国株式市場はこのYOLO株で大きく左右されていますが、その舞台となっているのが、「Robinhood」に代表される手数料無料の投資アプリです。

Figure 1
米国「Finance」アプリダウンロード前週比増加数7日間
(07/06 – 12/2021)TOP10 (iOS) 

Figure 1 : 2020年3月5日-11日 iOS「ビジネス」カテゴリ国内ダウンロード数TOP10

Airnow社Airnow Data調べ

今週(2021年7月6~12日)の米国ファイナンスアプリの対前週比ダウンロード増加数首位は、暗号資産アプリ「Crypto.com(クリプトコム)」です。2017年から公開されてきた暗号資産取引アプリですが、他社競合アプリに先駆けてCipherTrace社の「Traveler」との互換機能を搭載し、安心取引を望むユーザー達から一気に人気となりました。

CipherTrace社の「Traveler」システム とは、パリに本部にある国際機関Financial Action Task Force(FATF/金融作業部会)の勧告に策定されている"Travel Rule"に対応した最初の商用ソリューションです。テロ資金やマネーロンダリングへの悪用を監視し、暗号資産取引所にて高額の送金が行われた場合、送信者と受信者に該当する顧客の情報を両取引所間で共有するルールに準拠しています。

Crypto.comスクリーンショット 

Figure 1 : 2020年3月5日-11日 iOS「ビジネス」カテゴリ国内ダウンロード数TOP10

第2位の「Robinhood」や第4位「Webull」は、手数料無料の投資アプリの代表ブランドです。カルフォルニアのスタートアップ発「Robinhood(ロビンフッド)」は最低取引単位がなく、株取引の売買手数料は基本的に無料です。新型コロナ感染拡大でサッカーなどプロスポーツが中止されたことから、従来にはスポーツくじや賭を愛好していた層も加わって、気軽な感覚で思い切った投資をするYOLO(超小口個人投資家)達により、ダウンロード数が右肩上がりで伸びてきました。

Robinhoodスクリーンショット 

Figure 1 : 2020年3月5日-11日 iOS「ビジネス」カテゴリ国内ダウンロード数TOP10

特に下図のように、先述の直接給付金の受給(2021年1月と4月)を契機に、ダウンロード数が急増しています。2,000ドルを手にした個人投資家のアプリ経由、爆発的投資で生まれたYOLO株相場にも注目でしょう。

Figure 2 :
米国「Robinhood」アプリ月間ダウンロード数トレンド
2019年6月〜2021年5月(iOS) 

Figure 1 : 2020年3月5日-11日 iOS「ビジネス」カテゴリ国内ダウンロード数TOP10

Airnow社Airnow Data調べ

いま米国で、TikTokを追走
「Triller」や投稿用カメラアプリ「FaceApp」「NOMO」「Dazz Cam」が急伸中
米国ノンゲーム最新人気ランキング

2021/5/20

米国では新型コロナ感染者数が減少し、社会や経済にも明るい兆しが広がっています。今週の米国ノンゲーム(ゲーム以外の全製品)アプリ市場では、SNSや投稿に関わる製品が最もダウンロード数を増やしました。

Figure 1 :
米国「ノンゲームアプリ」ダウンロード前週比増加数7日間
(05/09 – 15/2021)TOP10 (iOS)

スクリーンショット

Airnow社Airnow Data調べ


ダウンロード前週比増加数第1位の「FaceApp」はAI表情アプリと言われ、顔写真を加工します。ロシア産のこのアプリは、顔写真を“若々しく” 加工するのはもちろん、性別やヘアスタイルまでも修正します。「インスタグラム」などSNSで多用され、日本でも人気が出ていまが、顔写真のアップロードによる個人情報の危険性や、写真の肖像権などに関する不安も出ています。

FaceApp スクリーンショット 

スクリーンショット

第2位の「Triller」は、米国での「TikTok」規制により人気を伸ばしているアメリカ発音楽&SNSアプリです。利用される音楽は著作権をクリア、Apple MusicやSpotifyと連携可能、ダンスや面白動画の自動編集化など安心・便利機能が人気です。昨年の大統領選当時、トランプ元大統領が15秒動画を数本アップして注目を集めましたが、その後、著名アーティスト達の利用により着実に市場を拡大しています。

Triller スクリーンショット

スクリーンショット

現在は下図のように、米国における「TikTok」と「Triller」のダウンロード数には、まだまだ開きがあります。しかし「Triller」がこのまま成長すれば、ダウンロード数が乱高下する「TikTok」を追い抜く日もあるかもしれません。

Figure 2 :
米国「Triller」と「TikTok」ダウンロード数最新3ヶ月間デイリートレンド
(02/17 – 05/17/2021)TOP10 (iOS) 

スクリーンショット

Airnow社Airnow Data調べ

第3位の「NOMO」や「Parallax」(5位)、「Dazz Cam」(9位)、「PrettyUp」(10位)は、いずれもインスタ映えが叶う写真加工フィルターです。アナログカメラの特性を再現し、例えば、80年代の様々なカメラを選んでレトロな光漏れ写真を作成できたり、写真を3D加工したり、ボディシルエットを加工するなど簡単に自動作成してくれます。

Dazz Cam スクリーンショット 

スクリーンショット

PrettyUp スクリーンショット

スクリーンショット

第4位の「Frameo」は写真をデジタルフレームに入れてメッセージを加え、プレゼントするサービスを注文するアプリです。

このように米国では、インスタグラムなどSNSで映える動画・写真をアップするための加工アプリが大人気です。いかにSNSが米国人にとって重要なコミュニティチャネルであるかが分かるランキングとなりました。 

「Clubhouse」離れはこのまま進むのか?

2021年4月21日

本年1月末から突如起きた音声型SNSアプリ「Clubhouse」の人気は、連日各メディアでも取り上げられました。iOSアプリだけの公開、登録に利用者からの招待が必要、録音不可のライブ放送のみといった制限があるにもかかわらず、セレブや著名人のルーム参加をはじめとする特別感が効を奏し、招待チケット詐欺が現れるほどの人気が巻き起こりました。「Youtube」がテレビメディアを脅かすように、「Clubhouse」はラジオメディアを追い込む存在になるのではないか?という声もあったほどの勢いでした。

では、鮮烈な登場から3ヶ月経ち、「Clubhouse」の人気は今、どうなっているのでしょうか?

下表は、今週の国内ソーシャルネットワークアプリの最新ダウンロード数ランキング(iOS)です。

Figure 1 :
国内SNSアプリ2021/4/11~17ダウンロード数ランキング(iOS)

スクリーンショット

Airnow社Airnow Data調べ

「Clubhouse」は、本年1月後半から2月半ばまで「LINE」など主要アプリを抑えてSNSアプリ第1位を記録しましたが、その後ダウンロード数は急降下を続け、今週には第34位となっています。

次に、「Clubhouse」のダウンロード数の推移も見てみましょう。

Figure 2 :
「Clubhouse」国内ダウンロード数推移2021/1/20~4/17(iOS)

スクリーンショット

Airnow社Airnow Data調べ

日本語版公開直後から巻き起こった「Clubhouse」ブームは1ヶ月程度続きましたが、その後急速に人気は萎んでいるようです。

人気急落の背景には、ルーム内会話の漏出や中華サーバーの利用、中国政府の音声照合疑惑など個人データ面の問題が露呈したことがありました。また、芸能人やインフルエンサー参加の減少や“意識高い系”の増加、“フォロワー増やし”による荒らし、ルーム事前予約の不便性なども廃れた理由とされています。

「Clubhouse」日本語版公開直後(本年1月後半〜2月半ば)から、日本市場は米国に次いで第2位の国別シェアが記録されていました。現在は、下図のように、日本市場は世界第5位まで後退しています。米国での人気はそれなりに高く、国別シェア第1位です。

Figure 3 :
「Clubhouse」国別2021年3月度ダウンロード数シェア(iOS)

スクリーンショット

Airnow社Airnow Data調べ

日本でのブームは失速した「Clubhouse」ですが、音声SNSというポジションを確立した製品力は高く、その潜在性は今も評価されています。交渉失敗に終わりましたが、Twitter社が「Clubhouse」を4400億円規模で買収することを検討したとの報道も出ています。 

「Clubhouse」に続く
招待制&iOSの写真SNS
「Dispo」
米国でブレーク中!日本でも人気の兆し

2021年3月5日

招待制・iOSのみ写真SNS「Dispo」
2年目に入ったコロナ禍の中、新しいコミュニケーションツールとして音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」が話題です。Android版の公開がなく、登録には既存ユーザーからの招待が必要であり、ライブでの視聴のみという参入障壁の高いソーシャルですが、招待詐欺が問題となるほどの人気SNSとなりました。有名人や文化人が参加するトークルームも多く、「Clubhouse」にとって、日本は米国に次ぐ市場となっています(前回配信参照)。

そして米国では今、同じく招待制、iOSアプリのみの写真SNSという新たなソーシャルネットワーク「Dispo」が大人気となっています。世界55カ国のアプリストアでのダウンロード数データを解析するAirnow Dataによると、米国iOS市場における写真SNSアプリ「Dispo」の2021年2月18日からの週間ダウンロード数の対前週比は第1位、伸び率は1372.4%を記録しました。

Figure 1 :
米国写真&動画アプリ2021年2月18日〜24日ダウンロード数増加数TOP10(iOS)

Figure 2 :  2020年3月5日―11日 Android「ビジネス」カテゴリ国内ダウンロード数TOP10

Airnow社Airnow Data調べ

最新米国写真・動画アプリのダウンロード増加数と伸び率の第1位は、“次世代Instagram”とも称される写真SNS「Dispo」です。2019年末から公開されましたが、本年2月13日のアップデートでSNS機能が追加されて以来、人気が急伸しました。iOS版のみ、既存ユーザーからの招待制、投稿の公開は朝9時の1回だけといった制限があります。シャッターを押したら直ぐに確認できるデジタルカメラに親しんだユーザーにとって、「Dispo」は撮った写真の出来上がりを待たせることが、寧ろ人気となっているようです。写真の保存・共有もフィルムロール風で、随所にレトロな演出が取り入れられています。

「Dispo」スクリーン 

Figure 3 :  2020年3月5日―11日 iOS「ゲーム以外」カテゴリ国内ダウンロード数TOP10

日本語版も2月24日から公開されました。一部の高いアンテナ層が牽引してダウンロード数が伸び、大変良いスタートを切りましたが、2日目以降は上がっていません。今後の成長は、インフルエンサーや著名人、ネクストYouTuber系の参加状況で変わっていくでしょう。

Figure 2:
国内iOS「Dispo」ダウンロード数日別トレンド(2021年2月22日〜27日) 

Figure 4 :  2020年3月5日―11日 Android「ゲーム以外」カテゴリ国内ダウンロード数TOP10

Airnow社Airnow Data調べ

簡単にGIF画像「Avatarify」
第3位の「Avatarify(アバタリファイ)」は、昨年半ばに公開されたディープフェイクアプリです。ディープフェイクとは、ディープラーニング(深層学習)技術を利用して作成した合成画像やメディアです。なりすましやネットいじめなどに悪用される危険性が指摘されてきたプログラミング技術ですが、アプリひとつで超手軽に、完成度の高いGIF(グラフィックインターチェンジフォーマット)画像を作成できる時代がやって来ました。ZOOMミーティングに著名人の顔で参加するといった利用もできるようです。このアプリもAndroid版は公開されていません。

Avatarifyスクリーン 

Figure5

ロシアで開発されたこの「Avatarify」は世界中で人気を博しています。下図のように、2021年2月に最もダウンロードしたトップ30カ国の中では、特に中国(39%)と英国(19%)が重要な市場となっています。日本市場は米国と僅差、世界シェア4%を記録しました。

Figure 3:
ディープフェイク「Avatarify」2021年2月度国別iOSダウンロード数シェア
(トップ30カ国) 

スクリーンショット

Airnow社Airnow Data調べ

SNSセレブ体験アプリ「Hyper Simulator」
第6位「Hyper Simulator」は昨年から公開のカナダ発SNS疑似体験アプリです。前週から417%アップし、今、米国の若者層にプチブームが起きています。SNS疑似体験アプリという意味は、つまり実際にはSNSプラットフォームでなく、フォロワーもコメントもbotによるフェイクです。たった15分間だけ、InstagramやTikTokなどSNSにおいて何十万フォロワーとコメントを擁するインフルエンサー気分を体験できる写真・動画アプリです。

Hype simulatorスクリーン 

スクリーンショット

オープン直後から“I’m your biggest fan”などのコメントがひっきりなしに寄せられ、フォロワーカウントが10万人に達する頃に15分間のシンデレラ体験が終了する仕組みとなっています。お遊びアプリとはいえ、若者のSNS承認欲求はここまで来たのか、と驚かれる方も多いでしょう。しかし、コロナ禍による休校やリモート、巣篭もりが長らく続き、人とのコミュニケーションが大きく制限されている今、ジェネレーションZと言われる子供たちが抱える閉塞感やSNS中毒などへ目を向ける必要があるのかもしれません。


写ルンです風「Huji Cam」
ノスタルジックなフィルムカメラや富士フィルム“写ルンです”などフィルムカメラ風の仕上がりを簡単に実現する写真アプリが、第8位、韓国発の「Huji Cam」です。アプリの見かけや写真の仕上がりも、1998年当時の“写ルンです“を思い出させます。インスタグラムでちょっと目立つ画像をアップさせたい若者層の支持を受け、着実にダウンロードを伸ばしています。

Huji Camスクリーン 

スクリーンショット

「Clubhouse」
日本は世界第2位のダウンロード数
 国内に新型SNSが続々登場

2021年2月12日

2021年1月7日以来、日本の一部地域では新型コロナ感染拡大による2回目の緊急事態宣言が続いています。外出や行動の制限を余儀なくされている私たちは、今、どのようなコミュニケーションで人々や社会と繋がっているのでしょうか?本号では、世界55カ国のアプリダウンロード数と収益、MAUなど行動データを提供するAirnow Dataによる、国内ソーシャルネットワークアプリの最新データと注目アプリをご紹介します。

Figure 1 :
今週の国内ソーシャルネットワークアプリダウンロード数TOP10
(1/31-2/6/2021、iOS) 

Figure 1 : Priori Data 2020年1月度 Apple App Store「Finance」アプリ国内ダウンロードTOP10

Airnow社Airnow Data調べ

加熱する「Clubhouse」人気
今、最も人気の国内SNSアプリは音声型SNS「Clubhouse」です。iOS版のみ、日本語化なし、登録の招待制、ライブのみというニッチ度にも関わらず、1月末からぐんぐんダウンロードされています。ユーザーは「ルーム」を作成し、ラジオのような1人語りや、知人や知らない人と交流することができます。音声版ツイッターとも進化系ラジオとも評されていますが、市川海老蔵やホリエモンなど多くのインフルエンサーが利用し、一気に大盛況となっています。と同時に、招待枠を巡る詐欺事件やメルカリの禁止令など社会問題まで起きています。

Clubhouseスクリーン 

Figure 2 :  「ペイペイ」アプリ国内ダウンロード数推移(iOS & Android)

2020年9月から米国で始まった「Clubhouse」ですが、先述のように、本年1月末の日本上陸以来、インフルエンサーたちの支持を得て、瞬く間に国内市場でもダウンロード数が伸びています。下図のように、横ばいが続く「Twitter」やアップダウンを繰り返す「LINE」を抑え、「Clubhouse」のダウンロード数は1月25日から一気に跳ね上がり、連日10万回ダウンロードで高止まっています。「Clubhouse」がこのまま「Twitter」や「Instagram」の座を奪っていくのか、または「YouTube」の音声版としてラジオ局の脅威となっていくのかなどの注目が集まっています。

Figure 2 :
「Clubhouse」「Twitter」「LINE」の国内iOS日別ダウンロード数トレンド(1/1/~2/6/2021) 

Figure 3 :  「ペイペイ」アプリ国内ダウンロード数推移(iOS & Android)

Airnow社Airnow Data調べ

米国発の「Clubhouse」ダウンロード数国別シェアは下図のように、日本が米国に次ぐ第2位を占めています。英語力が世界的にも高くない日本人の人気ルームは、当然、日本人による日本語のトピックスで占められています。しかし、タレントから政治家、医療専門家、ファンのオフ会、最近では平井デジタル担当大臣まで多くのユーザーが独自のルームを作っており、「Clubhouse」は日本のSNS文化に新しい動きを与えています。

Figure 3 :
「Clubhouse」2021年1月度ダウンロード数国別シェアTOP5(iOS) 

Figure 4 :  「ペイペイ」アプリダウンロード維持率とMAU(グローバル)

Airnow社Airnow Data調べ

若者世代が支持「Zenly」
ランキング第6位のフランス発、若い世代に人気の位置情報SNSアプリ「Zenly」も新しいタイプのSNSです。元々は親が子供の安全確認と犯罪予防の観点から「子供は今、何処にいるか?」を知るために公開されましたが、今は、女子高生が「友だち(または彼氏)は今、何してるの?」を知るためのアプリに変容しました。仲良しグループ間での待ち合わせ、遊びに出かける、グループチャットする目的でも人気を集めています。コロナ禍にあって「たとえ一緒に過ごせない場合でも関係が少し親密になる」(Zenlyホームページより)効果があるようです。

Zenlyスクリーン 

スクリーンショット

4歳離れたら不可「Yay!」
東京のスタートアップ企業、ひまつぶしが学生専用SNS「ひま部」のサービスを2019年12月に終了し、その後継としたのが匿名SNS「Yay!」です。前ブランド「ひま部」は学生たち専用のソーシャルとして公開されましたが、残念な結果として、むしろ未成年を目当てとする犯罪者の標的となりました。そこで後継「Yay!」は対象ユーザーを全世代(中学生以上)とし、更に、登録時には写真付き身分証明書の提示が求められています。交流できる相手は同世代のみと定められ、4歳以上年が離れたユーザーとのコミュニケーションは一切できません。

Yay!スクリーン 

スクリーンショット

完全匿名ソーシャルの理由は、趣味や興味を共有するコミュニティを自由に築き、その完全な匿名性がトラブルフリーの交流を可能にすると開発側は考えています。そして「すべての人に居場所を作り、世界から孤独を無くす」(ひまつぶしプレスリリースより)ことを目指しているということです。

「Yay!」の機能には、チャットやタイムライン、通話、趣味嗜好アルゴリズムによるマッチングに加え、ボイスチェンジャーも搭載されています。常時コンテンツをAIと運営側が監視し、一時的利用停止「ゴミ虫くん」と退会「永久凍結」という処置でユーザーの違反行為へ課しています。

ユーザーの8割が22歳以下とされる「Yay!」は、今、コロナ禍による閉塞が続く若者世代に大きな影響を持ちつつあるのです。 

「マリオカート ツアー」「ドラゴンクエスト ウォーク]
パフォーマンス比較

2020年2月14日

2019年、ゲームカテゴリでの新作アプリとして、9月10日にスクウェア・エニックスからリリースされた「ドラゴンクエスト ウォーク」と、9月24日に任天堂よりリリースされた「マリオカート ツアー」が話題です。「ドラゴンクエスト ウォーク」は、スクウェア・エニックスの国民的RPGゲームに、コロブラの位置情報を組み合わせた新しいタイプのRPGゲームです。「マリオカート ツアー」も任天堂とDeNAが共同開発したマリオカートシリーズ初のスマートフォン向けタイトルとして注目されました。

 そこで今回は、この「ドラゴンクエスト ウォーク」と「マリオカート ツアー」にフォーカスし、Apple App Storeでのダウンロード数、MAU(月間アクティブユーザー数)、売上金額の推移を比較して、両ゲームアプリの特徴をレポートします

 まずダウンロード数で比較した場合は、「マリオカート ツアー」のダウンロード数が「ドラゴンクエスト ウォーク」を大幅に上回っています。特に、リリース翌月である10月の「マリオカート ツアー」のダウンロード数は、Apple App Store単独で800万を超え、「ドラゴンクエスト ウォーク」の18倍以上となっています。しかしながら、「マリオカート ツアー」のダウンロード数は、翌月の11月には、一気に10月の約1/17へと減少し、その後も減少しています。

Figure 1 :
国内Apple App Store
「マリオカート ツアー」vs 「ドラゴンクエスト ウォーク」
ダウンロード数推移 

Figure 1 : 国内Apple App Store 「マリオカート ツアー」vs 「ドラゴンクエスト ウォーク」 ダウンロード数推移

(Source : Priori Data, Apple App Store, September 2019 - January 2020, Japan)


次に、両アプリのMAU(月間アクティブユーザー数)を比較すると、数値に大きな違いがあるものの、両アプリともMAUを増加させていることがわかります。特に「マリオカート ツアー」は11月から大幅にMAUを増加させており、9月と10月にアプリをダウンロードしたユーザーのアクティブ率やリピート率が高いことが推察できます。

Figure 2 : 
国内Apple App Store
「マリオカート ツアー」vs 「ドラゴンクエスト ウォーク」
MAU(月間アクティブユーザー数)推移 

Figure 2 :  国内Apple App Store 「マリオカート ツアー」vs 「ドラゴンクエスト ウォーク」 MAU(月間アクティブユーザー数)推移

(Source : Priori Data, Apple App Store, September 2019 - January 2020, Japan)


最後に両アプリの売上金額の推移を比較すると、非常に特徴的な結果が出ていることに気づきます。それは、ダウンロード数、MAUでは「マリオカート ツアー」が「ドラゴンクエスト ウォーク」を大きく引き離していましたが、売上金額で比較した場合は、これが大幅に逆転する結果となっています。特に、両アプリの売上金額がピークとなった10月の売上では、「ドラゴンクエスト ウォーク」の売上金額は「マリオカート ツアー」の6.7倍以上となっています。これを他のヒット作「モンスターストライク」「パズル&ドラゴンズ」「Fate/Grand Order」のAPRDAU(1日のアクティブユーザーの平均課金金額)と比較しても、やはり「ドラゴンクエスト ウォーク」は非常にARPDAUが高いことがわかります。逆に、「マリオカート ツアー」はアクティブユーザー数は多いものの、そのほとんどはお金を払わず、無料でゲームをしていることが推察できます。

Figure 3 :  国内Apple App Store 「マリオカート ツアー」vs 「ドラゴンクエスト ウォーク」 売上金額推移 

Figure 3 :  国内Apple App Store 「マリオカート ツアー」vs 「ドラゴンクエスト ウォーク」 売上金額推移

(Source : Priori Data, Apple App Store, September 2019 - January 2020, Japan)


スクリーンショット

スクリーンショット

(Source : Apple App Store)

国内アプリ人気ランキング速報
緊急事態宣言再発令で変化 

2021年1月22日

日本の2021年の年明けは、1月8日の一部地域への緊急事態宣言の再発令と共に始まりました。新型コロナ感染終息への出口が見えない中、私たちは引き続き、自分と家族の健康と生活を防衛する必要があります。

最新1週間(1/7-1/13/2021)において、ダウンロード数が急増している国内「ノンゲーム(ゲームアプリ以外)アプリ」TOP10ランキングを見ても、私たちの新しいライフスタイルが見えてきます。

Figure 1 :
国内iOS「ノンゲーム」アプリ
対前週比ダウンロード増加数TOP10ランキング(2020年1月7日〜13日) 

Figure 1 :2019年国内Apple App Store ゲームアプリ年間ダウンロード数ランキングトップ10

Airnow社Airnow Data調べ

国内「ノンゲーム」アプリの中で、週間ダウンロード数と、前週からの増加数、前週比率(336.6%)ですべてNO1だったのが、政府による新型コロナ接触確認アプリ「COCOA(ココア)」です。昨年6月の公開時以来、毎日の感染者数と比例するようにダウンロード数の増減を重ねて来ました。しかし昨年12月クリスマス時期から本年1月三が日までの期間には、全国感染者数がどんどん伸びていたにも関わらず、下図のように、アプリは最少ダウンロード数を記録、公開以来の一番底となっています。この時期の人々の新型コロナへの関心の薄れや気の緩みがダウンロード数と一致するならば、現在の感染者増を引き起こしたエビデンスのひとつかもしれません。

Figure 2 :
新型コロナ接触確認アプリ「COCOA」
6/18/2020-1/14/2021
日別ダウンロード数推移(iOS & Android)

Figure 2 : 2019年国内Apple App Store ゲームアプリ年間売上金額ランキングトップ10

Airnow社Airnow Data調べ

増減はあるものの、「COCOA」は昨年6月からロングヒットしてきました。1月15日の厚生省HPによると、ダウンロード数の累計は2365万件、登録陽性者の累計は8000件とあります。ところが1月15日のFNN報道によると、「COCOA」への陽性者(感染者)の登録率は、未だ、全陽性者数(累計31万人+)の2%に留まっています。各保健所がアプリ業務まで手を回せられない現状のため、感染者ID番号周知と入力要請を行なっていないともいわれています。つまり未だ「感染者と濃厚に接触した通知」を受け取ったアプリユーザーはかなり限定的であり、このアプリの感染予防への実効性は全く見えていないのが残念です。

前週比ダウンロード数第2位「Zoom」と第4位「Google Earth」は、コロナ禍にあって、ビジネス目的はもちろん、親しい友人や離れた家族(田舎)を繋ぐコミュニケーションツールとして人気があります。特に、クリスマスや年末年始に故郷へ帰ることができなかった人々が、「Google Earth」で懐かしい故郷や場所を確認するケースもあるようです。1月4日には、「Google Earth」で実家を検索したユーザーが今は亡き父親の姿を玄関前画像に発見し涙したというツイッターが投稿され、全国60万件のリプライを集めました。

最大前週比である1075.8%を記録したのが、昨年10月に公開されたばかりのエンタメアプリ「Baby Generator」です。AIテクノロジーを利用して、2人の顔写真を分析。2人の赤ちゃんの顔を生成します。赤ちゃんの年齢や性別も選べる点が好評です。

BabyGenerator 

スクリーンショット

下図のように、「BabyGenerator」は米国で最もダウンロードされていますが、日本も第4位(国別シェア5%)のダウンロード数を記録しています。

Figure 3 :
顔予測「BabyGenerator」
2020年12月度国別ダウンロード 

スクリーンショット

Airnow社Airnow Data調べ

NTTドコモのヘルス&フィットネス「dヘルスケア」は前週比ダウンロード数第10位で、203%アップを記録しました。dアカウントユーザーを対象に2018年5月から公開され、万歩計と体重管理、健康ミッションをコツコツ毎日続けてdポイントを集めるアプリです。今週の高い人気は、2021年1月6日から開始した“おみくじキャンペーン”に起因するでしょう。

dヘルスケアのキャンペーン 

スクリーンショット